退職時の挨拶は必要か不要か?挨拶を避けたい時の対処方法

どうも、自称【退職コーディネーター】で元労務担当のhiroshiです。
このブログでは、退職に特化した情報をお届けしております。

「退職するときって挨拶するのが常識でしょ」
みたいなことを言われたことはありませんか?
何の、誰が決めた常識でしょうか。

退職時の挨拶に必要説と不要説と両方聞いた事があります。
それがなぜなのかということと、なるべくなら退職時の挨拶を避けたい人へ、役立つ情報をまとめました。

退職時の挨拶の必要説と不要説

結論から言うと、昔は挨拶するのが常識で、現在は不要説が強いです。
その原因は「ジェネレーションギャップ」にあると考えています。
時代が進むにつれて、価値観が変わってきたということでもあります。

昔の退職あいさつ必要説

送迎会という名目の元、みんなで飲み食いしたいだけの会を作って、退職者が挨拶をするという文化ができたものと思われます。

ひと昔前は、団塊の世代が現役で働く時代でした。
この時代の退職者の多くは、終身雇用全盛期でしたので、定年を迎えて退職する人が多かったはずです。

この定年退職というの、大概は送迎会とセットで退職の挨拶を要求されていた時代でしょう。
しかも、都合のいい事に定年退職は誕生月によって、退職月がバラバラになる会社もあります。
そうすると、結構な頻度で送迎会という名の飲みニケーションができます。

私の父がこの世代の末期なので、少し話を聞いた事があります。

この送迎会というのはタダの口実で、みんなでワイワイお酒を飲みたいだけだったという話です。
まだ、バブル時代の名残があった時代ですから、そういう人が多いというのは簡単に想像できます。
父は私と同じく下戸なので、こういうのには参加しなかったようですが、軽く挨拶はしてきたみたいです。

さらに言えば、この時代のサラリーマンはバブル時代を経験してきて、その流れで定年退職しているので、お金を使うことに抵抗があまり無かったはずです。
つまり、こういう時代背景から、退職時に挨拶するのは常識という意識が根付いたものと推測できます。

そして、経営者もそれを利用して、会社に尽くすという意識を従業員に植え付ける目的で「退職時は挨拶するのが常識」というのを一般常識化していったのかもしれません。

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現代の退職あいさつ不要説

不況という時代背景の中で、途中退職する人も増え、送迎会が減った結果、自然と退職時の挨拶文化が淘汰されていったと考えられます。

私が退職を経験してきた時代とも重なりますが、この時代の多くのサラリーマンは不況時代を働いてきました。
そんな中で、定年退職もあれど、途中退職する人もかなり増えてきた時代です。

私が新卒で就職した時は、後にロストジェネレーション世代と言われていましたので、それはもう就職するのが大変でした。
就職氷河期とも言われました。

こんな時代背景の中でサラリーマンを経験すれば、私のようにお金は無駄に使いたくないし、会社に対してそこまで恩義も感じない、さらに言えば転職先のことで頭がいっぱいなので、挨拶なんて無駄な時間はいらないと考える人が増えたのも事実です。

実際に、税金は上がり、給与は据え置かれている現代において、無駄な出費にお金を使いたくないと感じている人は多いと思います。
私も、大学時代の仲間と10年位まえは年2回くらいは飲み会がありましたが、年1回に減り、今ではほとんど飲み会は無くなりました。

つまり、こういった不況という時代背景から、退職時の送迎会は無くなり、挨拶する場が職場の最終出勤日だけになったことで、挨拶が不要となっていったと考えられます。
言い方を変えると、こういう時代背景から、自然と退職時に挨拶する文化が消え去っていたとも考えられます。

そもそも、ブラック企業はいつの間にか同僚が居なくなるので、挨拶する人なんかほとんどいません。
むしろ、転職してからわざわざ退職の挨拶に来る人もいるようで、ブラック企業への恨みは募るばかりなのかもしれません。

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退職時の挨拶例

実は、私も正式には挨拶はしたことありませんので、例は少ないです。
同じ職場で働いた人位には、「お世話になりました」の一言は言いましたが、それだけです。

まあ、何でしょうね、それ以外の言葉が思いつきません。
必要ならお涙頂戴的な思い出深いエピソードなんかを交えて、みんなの前で挨拶してもいいと思いますが、仕事の邪魔になるので、やらない方が良いと思います。

「お世話になりました」も、実際にお世話になったと思う人には言えばいいと思いますが、お世話になっていない人には無理に言う必要はありません。
退職してほとんど会わなくなる人なので、挨拶なしでも何の支障もありません。
同業他社や取引先に転職する場合は考えた方が良いですが・・・・・・。

退職時の挨拶回避方法

簡単なことですが、挨拶が必要になる場に行かないことです。

その為には、退職の事実を会社が発表するまで、絶対に誰にも漏らさないことが大事です。
そして、送迎会をやる文化が残っている会社の場合は、辞意表明の時に上司へ送迎会は不要と伝えましょう。

ただ、なるべく穏便に済ませたい場合は、退職前から準備しておくことも必要な場合があります。

退職前の準備

これは有休残、退職日、最終出勤日を完全にコントロールすることです。

例えば、少し強引ですが、有休の残りが10日以上あるなら、退職意思表示をした日を最終出勤日に設定し、翌日から有休消化に入り、そのまま退職日を迎えるという、チカラワザができます。
これなら、法律上の2週間前(内訳例:有休10日+公休4日=合計14日)という条件もクリアできますので、問題はありません。
ブラック企業ならこの方法が最善策です。

ただ、ホワイト企業を退職する場合には、しっかりと最低限のことは行った方が良いです。
まず、退職意思表示は最低でも最終出勤日の1週間前、長くても2週間前くらいに設定します。
そして、その1~2週間のうちに、最低限の人たちに一言だけ「お世話になりました」と個別に挨拶します。
退職日や最終出勤日の設定方法は、こちら↓の記事を参考にしてください。↓

退職日の設定は有休残日数と引継ぎの量で逆算せよ!【退職前準備】
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また、上記でも言った送迎会は不要であるということも、伝えた方が良い人には言っておきましょう。
その上で、必要最低限の引継ぎをするというのは、やっておいた方が良いと思います。

ホワイト企業を退職する場合に、必要最低限のことをしておけば、もしも転職先でその企業がクライアントになったとしても、悪い印象は残していないはずなので、支障は出ないはずです。

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送迎会の断り方

あくまでも、送迎会を提案されたとして、その断り方を考えています。

例えば、辞めていく会社のことを心配して
「(私のせいで)仕事が忙しくなるんだから、私の送迎会なんてやらなくていいですからね」
という感じで、やんわり断るのが良いのでしょうか。

役職者が辞める場合にこういう風に言われると、逆にやらなければいけないのかと思われちゃう気もしますが、平社員であればそこまで忖度しないと思います。

又は、自分の状況を利用して、「(転職や起業の準備で)忙しいから」とか「家庭の事情で」とか何でもいいので、差障りの無い嘘をついて断りましょう。

因みに、サプライズで送迎会を準備された場合はかなり逃げるのは難しいです。
それくらいあなたに感謝している証拠でもあるので、あきらめましょう。
どうしても嫌なら、退職して関係はリセットされるし、もう会うこともほとんどなくなるのでどう思われても構わないと腹をくくり、何も考えずに逃げだすのもいいでしょう。

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退職代行を使う選択

この選択をすると、そもそも必要最低限しか会社に行かなくて済むので、送迎会もなければ、退職の挨拶をする場もありません。

退職代行を使うこと自体が、会社をあまりよく思っていないということが自然と伝わるので、他の従業員もそういう雰囲気になります。
逆に言うと、自分にとっては何のストレスもなく退職できるというメリットもあります。

ブラック企業にいて、辞めたいけど辞められないとい人は、退職代行サービスを利用するというのも1つの解決方法です。

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【まとめ】退職時の挨拶は必要か不要か?挨拶を避けたい時の対処方法

退職時の挨拶は、昔は必要、今は不要です。
挨拶を避けたいときは、そういう場から逃げてください。
ブラック企業なら、有休を上手く使って即ヤメしてください。

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