退職時に絶対に伝えてはいけないメッセージとNGワード

どうも、自称【退職コーディネーター】で元労務担当のhiroshiです。
このブログでは、退職に特化した情報をお届けしております。

退職時には、しっかりと会社に伝えなければいけない事と、絶対に伝えてはいけない事があります。
少し考えればわかることなんですが、やってしまいがちなので、ここで退職時に絶対に伝えてはいけないメッセージとNGワードをまとめました。

退職時に絶対に伝えてはいけないメッセージ

そのメッセージとは

会社を退職する

事です。

「?????」

と思う方もいるかもしれませんが、正確に言うと「会社の上司や社長等、退職手続きを行う事務社員を除く従業員へ」という意味です。

自らが「退職します」と伝えるのは、基本的に直属の上司だけなので、それ以外の従業員には会社からの辞令や発表があるまでは、自分からメッセージとして「会社を退職する」という発信はしてはいけないという事です。

別に、これは就業規則で決まっているわけでも、法律で決まっているとかでは無いですが、社会人としてのマナー的な位置づけと思ってください。
もしも、自分が退職することを会社の発表前に他の従業員に言いふらしていたとしても、特に罰せられることはありませんので、ご安心ください。

しかし今後、転職先での業種や職種によっては、支障が出るケースも無くはないですので、マナーは守った方が今後の自分のためにはなります。

退職時に絶対に伝えてはいけないメッセージの理由

大きな理由の一つは、退職する会社に損害を与える可能性があるからです。

詳しく理由を説明する前に、なぜ、退職することを直属の上司以外の従業員に伝えてはいけないのか説明します。

まず、退職するという事について整理します。
会社を辞めるか辞めないかは個人の判断です。
その上で、労働者には職業選択の自由が保障されているので、どんな理由があろうとも会社側があなたの退職を拒否することは出来ません

しかし、退職すること自体は拒否できなくても、退職するまでの間の業務命令は出来ます。
ほとんどの場合、退職に際しては会社側から業務命令として、「退職すること」に対しての他の従業員に対しての守秘義務を課せられることになります。
しっかりした会社では、誓約書みたいな感じのものにサインさせられる場合もあります。

どういうことかと言うと、会社側は該当従業員が退職するという事実を他の従業員に周知するタイミングは会社側でコントロールしたいという事です。
該当の従業員が辞めるという事は、他の従業員に対しても少なからず影響があるものです。
それを最小限にするべく、会社側もできうる限りの手を尽くして、従業員の士気の低下を防ぎたいわけです。

会社側は後任人事なども考えなければいけないので、退職者も退職日までに課せられた守秘義務くらいは守った方が、あとくされなく辞められるというものです。

ただ、多くの場合は口頭で口止めされる程度なので、それほどの強制力が無いように受けてめてしまい、仲の良い同僚との会話の中でポロっと言ってしまったりする場合がありますので、注意が必要です。

また、例えこの会社からの業務命令としての守秘義務を破ったからと言って、会社側が退職者に対して、何か法的手段に訴えるという事はほとんどないはずですが、あまりにもひどい場合は裁判に発展することもあります。

ただし基本的には、退職すること自体に対して会社側が何らかの制約をつけたり、退職することで発生する損害を従業員に求めてはいけないという法律もあるので、普通に退職するだけなら大丈夫です。
たまに、「急に辞めたら損害賠償請求するぞ」みたいな脅しを言ってくるモンスター上司がいますが、そんなことはありませんので安心してください。

退職者のメッセージがあまりにもひどい場合の例

例えば、退職者が会社の悪口をある事ない事を他の従業員に言いふらした場合ですね。

これは、名誉棄損や威力業務妨害に該当する場合もあり、最悪の場合民事だけでなく刑事事件に発展する可能性もあります。
例え事実であったとしても、それを言いふらして良いという意味ではありません。

もし、働いていた会社がブラック企業で、悪口を言いたいなら、正式な手順を踏む必要があります。
正式な手順とは、証拠を基にした労働基準監督署への通報です。
ブラック企業へ対しての(八つ当たりや仕返し的な意味での)制裁はこれで十分かと思います。

ついでに言うと、ブラック企業は残業代を不払いするケースが多いので、内容証明などを送ってサクッと未払いの残業代をもらって退職しましょう。
未払い残業代に関しても、労働基準監督署へ通報すれば、証拠さえあれば監査が入る可能性が高く、そのブラック企業はより多くの従業員の未払い残業代を支払うことになり、制裁としては十分すぎるほどでしょう。

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実は、ブラック企業への制裁としては、これが一番効果があります。
ブラック企業は体力が無ければ、これで倒産に追い込める可能性さえあるので、よく考えてから通報しましょう。
まあ、上手くいくとは限りませんので、より確実に追い詰めたいなら、弁護士などに相談しておくのもいいかも知れないですね。

といった具合で、ブラック企業に対する嫌がらせは、安易な考えで悪口を言いふらすのではなく、正式な手順を踏んで、安全にかつ法令順守で仕返しをしましょうという事です。

退職時のNGワード集

退職時に行ってはいけないことと言うのは、ワード集でまとめるようなものは正直無いです。

当然のことながら、脅迫、業務妨害、損害を与える行為など、犯罪や違法行為になるようなことは絶対に言ってはいけません。
逆に、退職時に言っておかなければいけない事や、確認しておかなければいけないことはいくつかあります。↓

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このように、退職時に困らないように、スケジュールとやるべきことをしっかりと準備してから退職届や退職願を上司や会社に提出しましょう。

【まとめ】退職時に絶対に伝えてはいけないメッセージとNGワード

退職時に絶対に伝えてはいけないメッセージは「退職します(会社を辞めます)」です。
これは誰にという所が一番大切で、「会社の上司や社長等、退職手続きを行う事務社員を除く」従業員へは伝えてはいけません。

NGワードは特にこれと言ってありませんが、業務妨害や損害賠償請求の対象ならないように、慎重に退職を完了してください。

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