退職理由がパワハラの面接対策と例文!正直は良い?悪い?

どうも、自称【退職コーディネーター】で元労務担当のhiroshiです。
このブログでは、退職に特化した情報をお届けしております。

パワハラって、意外とどこの職場でも発生しやすい事案であることは間違いないと思います。
私も、モンスター上司からパワハラを受けて最後の職場は退職しましたが、今では後悔しています。
それは、何も証拠を残さなかったので、泣き寝入りになってしまったからです。

皆さんにはこんな思いをしてほしくないので、パワハラを考えた人はこの記事を見て、前向きになってほしいです。

退職理由がパワハラの場合の面接対策

転職先での面接は、とにかくパワハラという言葉自体や、上司や会社への愚痴になりそうな表現は絶対にNGです。
理由は簡単ですが、面接官側としたら、「この人を採用すれば、うちの会社でも同じことが起きるだろうな」という印象になり、もちろん不採用です。

要は、パワハラがあったという事実を、ポジティブ変換して転職先の企業に伝えられたらいいわけです。
そして、志望動機ともかけ合わせれば、より説得力をます効果を生むでしょう。
正直に言うスタンスではありますが、本音部分(愚痴になりそうな部分)は隠すというよりは、言わないというのが前提条件となります。

これをしっかりとつじつまを合わせて対策しておかなければ、本音の部分をしつこく何度も聞いてくる陰湿な面接官もいますので、注意が必要です。
そもそも本音部分をしつこく質問されないような、説得力のある面接対策が必要です。

 

退職理由がパワハラの場合の例文集

・「何時間も怒られる」というパワハラがあった場合の例文を作りました。

あまり良くない例

私が退職を決意した理由は、もっと成長できる職場で働きたいと思ったからです。

前職では、トラブルが起きた際には、改善点を考えるのではなく、トラブルの原因の社員を徹底的に説教や責して追いつめる職場でした。

そこで私は上司や他部署へ、何度も業務の改善提案を行いましたが、検討されることは一度もなく、改善案の良しあしも判断できませんでした。

この会社では、できる事に限界があるのを感じ、風通しの良い職場である御社への転職を希望しました。

一見すると、良いようにも見えますが、少し会社や上司のことをディスっているのが出ちゃっていますよね。

まず最初に、「もっと成長できる職場で働きたいと思ったから」という志望動機は、自分本位な気がして少し違う気がします。
企業側はどんなことで会社に貢献してくれるのか期待していますので、その部分をもう少し入れたいと考えます。

それに面接を受けている企業へ転職する意味に魅力を感じません。
求人情報から「風通しの良い職場」というワードを拾ってきたのがバレバレで、「別にうちの会社でなくてもいいよね」って結論になりやすい気がします。

因みに、企業の特徴欄にある「風通しの良い職場」と言うのは、「ワンマン企業」の可能性を含んでいます。
つまり、ブラック企業である可能性があります。

 

ポジティブ変換の例

私が退職を決意した理由は、チームワークを大切にしている職場で働きたいと思ったからです。

前職ではトラブルが起きた際、改善点を見出そうとせずに、トラブルを起こしてしまった人を徹底的に説教や叱責をして追い詰める職場でした。

もちろん、仕事上のトラブルや失敗は無い方が良いと私も思いますが、ある程度は起きるものだとも思っており、それを次に向けてどのように対策してどのように対応するのかが重要だと考えています。

そのことについては何度も他の部署に相談して、トラブル発生時の対処方法を考えましたが、トラブルが起こった際に必要以上に説教や叱責するスタイルは改善されませんでした。

そこで、発生してしまったトラブルをみんなで解決して、チームワークを大切にしている職場で働きたいと思い、貴社への転職を決意しました。

引用:https://job-q.me/articles/13868

こちらは、内容の意味合いはほとんど変わっていませんが、どんな職場で働きたいかという事が明確になっている分、《あまり良くない例》よりは良いのだと思います。

あくまでも、1つの例なので、これが100%正解では無いです。
各自の応募する職場の企業研究をしっかりとして、ストーリーに仕立てて、退職理由を志望動機にかけてPRしてください。

今後も、例文の追記をする予定ではありますが、次期は未定です。
要望コメントなどがあれば、追記を早めます。

パワハラの判断基準

とにかく、まずは証拠を残してください。
パワハラがわかるようなものなら何でもいいので、とにかくたくさんの証拠を集めてください。
理由は、パワハラ認定の難しさにあり、より客観的な証拠を必要とするからです。

例えば証拠は、具体的にはメールのやり取り」「上司とのやり取りを録音した音声」「LINEのやり取り」「電話の録音などです。
動画は社内に協力者がいないとなかなか残せないので、それ以外の方法を考えるしかないです。

また、直接的な証拠で無くとも、日記のように手帳などにメモを残しておくというのも、有効になる場合もあります。
これは、その都度、上司に言われたことなどをあなたがどう感じたかという部分を記録するという意味でもあります。

ただ、何度も言いますが注意しなければいけないのはパワハラ認定は難しいことです。
証拠は、正当な業務命令なのかパワハラなのか、というのが客観的に見てはっきりとわかるような証拠である必要があります。

パワハラとわかりやすい例は、「何時間も怒られる」「理不尽に怒られる」「上司の仕事を押し付けられる」「休日などに食事会や飲み会の参加を強要する」などは証拠があれば、認定されやすい事例です。

ただ、何度も言いますが、非常にパワハラの判断は難しいです。

例えば、ただ単に上司から「残業しろ」と言うのは、その後ろに隠れている意図によって、業務命令かパワハラかが決まるという事です。
「今日はこういうイレギュラーがあって、この仕事が終わらなかったので残業しろ」だった場合でも、一見すると正当な業務命令にも聞こえます。

上司の命令を分解して考えます

この仕事」を整理します。

①本当に今日中にやらなければいけない仕事なんでしょうか。翌日に回せるのに、わざわざ残業させているのではないでしょうか。

②この仕事は、あなただけにしかできない仕事でしょうか。

③翌日に回せないにしても、誰でもできる仕事なのに意図的にあなただけにこの仕事をやらせて残業をさせているのでしょうか。

が当てはまったとしても、パワハラとまでは言えませんよね。
上司は、翌日だけでなく、その先の先まで考えたり、残業経費とのコストパフォーマンスも考えて残業の命令を出している可能性があります。
だから、翌日に回せるけど、今日残業してやってしまった方が、効率が良いと判断したのかもしれませんよね。

についてはどうでしょか。
微妙なラインではありますが、本当にあなたにしかできない仕事であれば、仕方ないのかもしれません。
しかし、それは会社の在り方としてあまり良くないという程度で、パワハラとまでは言い切れないような気がします。
会社としては、いち従業員にそこまでの責任を負わせるような働かせ方をしているというのは、危機管理ができていないというだけで、パワハラとまでは判断しずらいでしょう。

は状況によっては、パワハラだという事になりそうですよね。
例えば、輪番制で残業が全従業員に満遍無く回ってくるなら、今回はあなたの番だっただけで、パワハラでは無いですよね。

しかし、毎回あなたにだけ残業が回ってくるというのは、明らかにおかしいです。
例え残業代が正しく払われていたとしても、他の従業員と明確に差別されているわけなので、本人がそう思えばパワハラに該当しそうです。

ただ、上司に「いっぱい稼ぎたいので残業を回してください」的なことを言っていれば、話は違います。
残業を自ら望んだわけなので、パワハラには該当しませんね。

つまり、パワハラに該当するかしないかを判断するには、1つの証拠だけではなく多角的な証拠が必要になるという事です。

なんにしても、パワハラと言うのはコミュニケーション不足という側面も持ち合わせており、上司にその能力が欠如している場合に起こりやすいと私は考えています。

【まとめ】退職理由がパワハラの対策と例文!面接は正直が良い!?

退職理由がパワハラの場合の面接対策は、本音は言わず、パワハラの事実をポジティブ変換して、志望動機と組み合わせて、状況に応じて嘘をつかない程度に物語(ストーリー)を作ってください。

あらゆる面接対策に共通することですが、いくら自分の体験であったとしても、しっかりと組み立てて感動するノンフィクションストーリーを作らなければ、面接官の心をつかむことはできません。
そういう気持ちで面接対策をしてください。

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