どうも、自称【退職コーディネーター】で元労務担当のhiroshiです。
このブログでは、退職に特化して情報をお届けしております。
退職というのは日々の仕事の中で考えれば考えるほど、将来が不安になってしまうという人も多いかと思います。
そうすると、心が不安になって、退職に向かって行動できなくなってしまいがちですが、それを解消する方法があります。
退職をマニュアル化することです。
これをしてしまえば、「なんと簡単なことだった」かと、驚くほど心も楽になり、将来のことも前向きに考えられるようになります。
ということで、私も実践した退職の流れ・スケジュールを知り、退職をマニュアル化する方法を紹介します。
退職を考えてから完了するまでの流れ(退職スケジュール)
まず最初は、大まかなスケジュールを確認しておきましょう。
ホワイト企業Verマニュアル(大企業や上場企業など)
【退職スケジュール】
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転職・退職を決意~行動確認(1~2週間以内)
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転職活動~転職先内定(3ヶ月位)
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退職日までのスケジュール作成と必要書類の確認(転職先内定から1週間以内)
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退職意思表示~退職内定(転職先内定から1~2週間以内)
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退職に向けての引継ぎ・取引先への後任紹介・有休消化など(1~2ヶ月程度)
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退職完了(決意から6ヵ月位)
※()内の期間は目安です。
期間は6ヶ月位で「退職の決意~転職~退職完了」までをすべて完結させるイメージです。
一番時間がかかるのは、やはり転職活動でしょう。
早く決まる場合もあれば、3ヶ月では決まらない場合もありますので、あくまでも目安です。
ただ、転職活動に時間がかかってしまっても焦る必要はありません。
既にホワイト企業に勤めているなら、そこまで労働条件は悪くないはずなので、納得のいく転職活動をしましょう。
1⃣転職・退職を決意~行動確認(1~2週間以内)
ここで一番大事なのは、行動する時間を確保することです。
ホワイト企業に勤めているなら、転職活動は現職在職中に行った方が良く、最低でも1ヶ月くらいは覚悟しておいた方が良いでしょう。
その間中、現職で時間を取られ過ぎると、転職活動が思うように進まなくなりますので、時間確保は最重要課題になります。
行動確認は、まず現状を把握し、転職活動を行える時間が有るか無いかを確認しましょう。
時間が有るならば、そのまま転職活動に本腰を入れましょう。
時間が無いという人は、どうやって時間を確保するかということを考えましょう。
因みに、副業を行う上でもこの時間確保は非常に大事です。
私が実践した内容があるので紹介します。
【例1】残業過多
残業は減らせます。
不必要な残業があるはずなので、それを無感情でカットしていきます。
この無感情と言うのが最大のポイントで、仮に感情を入れてしまうと、
その上で、なるべく自分以外で出来る仕事は、その人にやってもらい、自分の手を空けるようにします。
かと言って、仕事を任せた人が残業しても、上手くいかないので、裁量は難しいです。
ただ、絶対に時間を待て余している人は必ずいますので、そういう人を上手く使いましょう。
常に、勤務中はどう動けば効率よく仕事を回せて、定時で帰れるかということを考え行動しましょう。
また、仕事の優先順位を決めて、締め切りの早いモノから片づけていくというのは基本ですが、今日中に終わらせなくてもよい仕事で残業していませんか?
今後の残業を減らすという意味で、先回りで仕事をするのは良いですが、それは残業してまでやることではありません。
最後に、人手が足りな過ぎて仕事が回らない場合は、納期を伸ばせるものは伸ばしてもらうしかないので、交渉して残業をしない方向にもっていきましょう。
【例2】残業不可避
飲食店などで店舗に正社員が自分1人で、物理的に残業がどうしてもカットできないという場合です。
この場合もアルバイトに仕事を教えて、なるべく自分の手を空けるようにします。
アルバイトやパートさんを上手く使うことで、自分の休憩時間を多くとれるようにし、その時間に自分のスマホを使って転職活動の一部を行っても良いでしょう。
時には、自分のタブレットやノートPCなどを持ち込めば、履歴書や職務経歴書などの作成もできると思います。
因みに、法律上は8時間働くと1時間以上の休憩、そこから残業するとさらに30分以上の休憩を取らなければいけません。
そして、法律上休憩時間は社員の自由時間でなければいけないので、転職活動はOKですが、転職活動を行っているのが他の従業員などにバレないように注意しましょう。
【例3】飲み会残業
同僚や上司との飲み会は時間の無駄です。
退職する人にとって何のメリットもないので、これは完全に断りましょう。
あまり、極端に拒否すると「辞めるのか?」と疑われてしまうので、やんわりと断るのがベストです。
因みに私の場合は、ある意味悲しいですがお酒が全く飲めないので、ほぼ最初から断っていて、そもそも誘われませんでした。
理由なんてなんでもいいのですが、既婚者の場合は奥さんや子供をダシに上手く使って断ればいいと思います。
未婚の場合は、恋人ができたことにして断るのがベストかなと思います。
2⃣転職活動~転職先内定(最大で3ヶ月位)
転職活動では、必ず転職エージェントを利用しましょう。
転職サイトで自力で探すのも良いですが、エージェントがついていれば、条件に合う会社を探してくれたり、転職活動のスケジュール管理をある程度やってくれるので、比較的スムーズに活動ができます。
私が使ったことがあるのはリクルートエージェントです。
他にも、en転職、Doda、マイナビ、Typeなどのエージェントが有名で、確か無料です。
CMがよく流れている「ビズリーチ」は求職者の方も料金がかかるので、ハイクラス転職に向いているのだと思います。
現職とは異業種で全く別の職種(未経験業種・職種)の場合は、エージェントを使ってもあまり自分で探すのと変わらないので、転職サイトを使って探した方が早かもしれません。
また、地方企業で転職を考えている人はその地域限定の転職サイトやエージェントが存在する場合もありますので、それも利用してみましょう。
例えば、千葉の場合で言うと「千葉キャリ」があります。
大手の転職サイトでは扱っていないお宝企業があるかもしれません。
転職先が内定したら、入社日については保留にしておくのが一般的です。
引継ぎもできない人は転職先でもあまりよく思われないので、1~2ヶ月くらいは時間がかかるものです。
ただ、目安として「引継ぎに2ヶ月位かかりそうなので、〇月か◎月くらいに入社できそうです」のように、ざっくりとした入社時期は伝えておいた方が良いです。
3⃣退職日までのスケジュール作成と必要書類の確認(転職先内定から1週間以内)
確認することは4つです。
・有休残日数
・退職証明書の有無
・離職票の有無
退職日や最終出勤日の設定については、こちら↓の記事で紹介しています。↓
有休残日数については、ホワイト企業であれば普通は給与明細などに書いてあります。
書いて無ければ、転職先内定をもらったら、すぐに給与担当とかに確認しましょう。
退職証明書は稀に転職先企業に提出を求められる場合があります。
保険関係の手続きで日程を確認するのに必要だったりしますので、転職先に言われた場合は出してもらいましょう。
通常は何も言わなければ、発行されることはありません。
離職票は、退職した従業員が基本手当(失業給付)の受給申請をする際に、自身でハローワークに提出する書類です。
つまり、退職後にすぐに働き始めない場合(失業する場合)や、日を置いて転職先に就職する場合などは必要です。
離職票の発行には多少時間がかかるため、退職届などで有無の意思表示が必要です。
離職の可能性がある場合は、念のため発行しておいてもらうのが安全策です。
離職票や退職証明書に関しての詳細はこちら↓の記事で紹介しています。↓
【離職票と退職証明書URL】準備中
退職までのスケジュール作成
有休残日数を把握することは、退職日を決定する上で必要です。
どうせなら、有休をすべて使ってリフレッシュしてから次の職に就いた方が、より気分も良いと思います。
また、退職日を決定するということは、転職先の入社日を決定するのと同じです。
通常、退職日の次の日を転職先の入社日にしなければ、社会保険に穴が開くということです。
ベストは月末日の退職で、翌月初日に入社です。
退職までにやらなければいけないことは、引継ぎにどれくらいの期間がかかるかの算段をつけるのと、最終出勤日をいつにするかということです。
もしも、有休の数と公休の数とがよくわからないという場合は、大体のスケジュールで退職日だけ決めておきましょう。
退職日の決め方についてはこちら↓の記事で詳しく紹介しています。↓
4⃣退職意思表示~退職日決定(転職先内定から1~2週間以内)
ここは3⃣で決めたスケジュール通りになるよう、退職願や退職届を書きます。
書き方の詳細はこちら↓の記事で紹介しています。↓
そして、肝心な事はそれを直属の上司に伝え、退職の意思を会社側へ伝えます。
もしもここで躓いてしまった場合は、退職代行サービスを利用しても良いでしょう。
退職代行サービスについてはこちら↓の記事で詳しく紹介しています。↓
退職に関する法律についての記事はこちらです。↓
5⃣退職に向けての引継ぎ・取引先への後任紹介・有休消化など(1~2ヶ月程度)
ここまで来れば、ほとんど退職は決定しているので、粛々と残された仕事をこなすだけです。
引継ぎは、業態業種により全く違うので、何をどうするとかはありませんが、「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがある通り、限られた時間内で出来る得る限りのことをやりましょう。
まあ、普段から上司とのコミュニケーションや後輩の育成をしっかりやっていれば、引継ぎは必要ない場合もあります。
後はゆっくり転職先の入社日まで休んで、英気養ってください。
まとまった休みになるので、家族で旅行に良くもよし、一人でキャンプに良くもよし、家に引きこもって漫画・アニメ・ゲームを楽しむも良し、友人や恋人と遊ぶのも良しです。
また、転職先に入社する準備も怠らないようにしましょう。
6⃣退職完了(決意から6ヵ月位)
もうやることはありません。
ただこの時点で、もしも転職先が何らかの事情で内定を取り消してきた場合は、即座にハローワークに離職票をもって、失業保険の手続きをしましょう。
退職後にやるべきことはこちらです↓
ブラック企業Verマニュアル
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同上(転職・退職を決意~行動確認)
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同上(転職活動~転職先の決定:2ヶ月間位)
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同上(退職日までのスケジュール作成と必要書類の確認)
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退職意思表示又は退職代行の利用
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有休消化(1~2ヶ月)
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退職完了(決意から4~5ヶ月位)
③まではホワイト企業バージョンとほぼ一緒ですが、転職活動の時間はなるべく短い方が良いかなという理由で、期間は短めの目安にしています。
4⃣退職意思表示又は退職代行の利用
上司に直接言う勇気が出ないとか、上司が怖いのなら、退職代行サービスを考えてもいいと思います。
ただ、自分でやれば無料だし、特に費用をかけたくないのであれば、最後なので怖いものはありません。
もしも、ブラックすぎて未払いの給与や残業代があるならば、退職代行を利用することおすすめします。
未払い給与の請求は自分ですべて行うと、かなり手間がかかります。
ただし、自分や家族の今後のためにもなるので、しっかり請求して自分がもらうべきだった給与を取り戻してください。
5⃣有休消化(1~2ヶ月)
引継ぎはあくまでも退職者が絶対にやらなければいけないことではありません。
出来ない環境にあるなら、やる必要はないです。
それに、ブラック企業の場合の多くは人が少なく、引き継ぐべき後任がいないことが多いです。
引継ぎは出来るならやった方が良いですが、できないなら最初から有休消化でも問題ありません。
「来るもの拒まず、去る者追わず」
という感じの企業もあるので、そういう場合は引継ぎは不要です。
特に営業系の会社に多いでしょうか。
6⃣退職完了(決意から4~5ヶ月位)
ブラック企業はなるべく早く辞めたいものですので、所属している会社がブラックだと感じたら、なるべく早く転職することをお勧めします。
注意すべきは現状が辛いからと言って、転職活動で手を抜いたり妥協するべきではないし、もしここで手を抜けば、さらなるブラック企業との出会いになるだけなので、慎重に転職先を選びましょう。
退職をマニュアル化する理由
マニュアル化することで、余計なことを考えず、心が疲弊せずに済むからです。
まずは、上記のマニュアルのように、現職で時間を作るところから始めてください。
退職後のあらゆる可能性を考えながら、不安と戦い、そんな中での転職活動がうまく行くでしょうか。
色んなことが頭をよぎると、つい、面接などで本音が漏れ出てしまったり、転職活動の日程を飛ばしてしまったりと、あり得ないミスをしてしまうことだって考えられます。
因みに、これは私の体験談です。
行動を起こすには、心の原動力が必要なので、余計なことを考えてしまい不安になることは避けた方が良いに決まっています。
マニュアル通りに事を進めていけば、次にやるべきことが明確になっているので、迷わず進めるのではないでしょうか。
退職代行の使用の有無
退職代行サービスが必要だと感じたら、すぐに利用を検討したほうが良いです。
というのも、退職代行にはお金がかかりますし、悪徳業者も存在するので、選定するのにも少しの時間を要します。
退職代行のメリットデメリットをまとめた記事はこちらです。↓
退職までの流れを知りスケジュールをマニュアル化すると◎!?まとめ
退職までの流れは決意から完了までの6ステップです。
スケジュールをマニュアル化する理由は、余計なことを考えず粛々と転職活動に専念できるからです。
最後に、皆さんの転職活動~退職が成功することをお祈りいたします。
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